東京脱力新聞2.0

ジャーナリスト上杉隆のブログ

安倍内閣改造

安倍内閣改造 「身体検査優先内閣」 日刊スポーツ

 「身体検査」優先の人事 ジャーナリスト上杉隆氏の目

 古い自民党政治に戻ったような顔触れで、安倍カラーが完全に消えてしまった。安倍首相は小泉前首相から7年間続いた官邸主導路線を放棄したに等しい。
 首相は3週間ほど前、井上義行首相秘書官にリストを示して「身体検査」を指示した。しかし、完ぺきな「身体検査」というものは不可能で、結局は過去に大臣を経験し、ほとんど身体検査が必要ない人に頼らざるを得なかった。安倍カラーを出すというよりも「身体検査」に通る人を優先させた消去法的な人事になってしまった。かつての自民党の支持者は安心感を得るだろうが、復古調の内閣では、新しい自民党のスタイルを求めて選ばれたはずの安倍首相の良さが失われることにもなる。
 安倍内閣をこれほどまでに混乱に陥れた1人に、首相の重用している井上秘書官の存在がある。官邸内で影響力がある井上氏がこれまでと同じような仕事ぶりだとしたら、新たな混乱の要因になる可能性がある。これまでの井上氏のメチャクチャぶりを首相が知った上で反省し、井上氏の仕事を取り上げ、本来の秘書業務に特化すれば、ある程度落ち着いた内閣になる可能性はあると思うが……。
 党内では石原氏の政調会長起用が不安材料になる可能性がある。幹事長代理、東京都連会長として参院選に臨んだ石原氏には惨敗に対する結果責任がある。にもかかわらず、1人だけ処遇されると党内の不満が強くなる恐れがある。
日刊スポーツ:2007年8月28日付】

安倍内閣改造 「党政復古内閣」 朝日新聞

談話「党政復古内閣」ジャーナリスト上杉隆さん 

 参院選の大敗北を受け、小泉政権以来6年余りに及んだ官邸独裁を放棄し、自民党に主導権を返した「党政復古内閣」だ。適材適所とか安倍カラーといったものはなく、2回、3回と大臣経験を重ねた、旧来の自民党をほうふつとさせる顔ぶれが並んだ。この1年間、安倍政権は続出する閣僚のスキャンダルに揺れ続けた。経験者で固めれば、安倍氏周辺の情報収集能力が乏しくても、すでに一度は身体検査済みなのでスキャンダルは出づらいだろう、という思惑も感じる。
朝日新聞:2007年8月28日付】
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絵:南奈央子
ジャーナリスト(無所属):
1968年福岡県生まれ、東京都育ち、のち放浪。ホテル、テレビ、衆議院議員事務所、米紙東京支局等を経て、2002年より現職。同年「第8回雑誌ジャーナリズム賞企画賞」受賞後、「4D政策」。2003年、全日本パブリックゴルフ選手権予選落ち、北朝鮮入国、イラクは失敗。2004年、入院@パリ&東京、リハビリ@山梨&軽井沢。2005年より「Stoic & Luxury」を標榜し、本ブログを開始した。
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