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JASRACとは?いったい誰のために…その存在理由

とても良い論考。 コラムとしても、冒頭の駄文を除けば、オモシロイ。 イラストもいい。


確かに、JASRACは、ミュージシャンや音楽文化のためではなく、自らのために存在しているといっていい。


『ニューズ・オプエド』を立ち上げる直前のことだ。

私の始める新番組について、布袋寅泰さんが冒頭のテーマ曲を提供してくれることになった。 僅か数秒のアバンの部分だけだが、「君の挑戦に対して、応援になれば、どうぞ使ってくれ」という言葉。

武者震いがした。


加えて、「どこに行って聞かれても、『布袋がOKした』といってもらえればいいぞ」とも。 「お金?きみの挑戦に対してのお祝いだ。遠慮しなくていいからな。だけど、関係者には迷惑がかからないようにしておいてくれよ。それだけだ」。

さすが、布袋兄!


夢は『Bad Feeling』だったが、『スリル』もいい。 いや、それだとエガちゃんのイメージが…。

ニューズ番組にふさわしいのは…。

妄想は広がる。


「6秒までならば、権利は解除されるはずだ」 「ボーカルが入ったらアウト」 「本人がいいと言っても、JASRACがダメというとだめだ」


当時から楽曲使用に関しては、いろいろな「噂」が流れていた。 そうした「噂」は確認すればいい。 ジャーナリストの性分だ(コラムニストや評論家とココが違うのだ)。


代々木上原のJASRACを訪ねた。 担当者の回答は霞が関や記者クラブのように頑固だった。


「JASRACに払ってもらわないと6秒でも、1秒でも使うことはできません」 「ミュージシャン本人がいいと言ってもダメです」 「一曲だけのバラ売りはできません(※これは当時か)」 「月単位での加入になります(28万円くらいの提示だったような記憶が)」


そのお金、ちゃんと布袋さんにいくんですか?


「全体の中での配分なので、全額がいくわけではありません。わたしどもの手数料、そしてすべてのミュージシャンへ還元する中で、本人にも支払われます」


とはいうものの、実際は0.1パーセントもいかないのだろう。 「もらった記憶がない」と別のミュージシャンの嘆きを聞いたことがある。

そもそも、番組立ち上げ当初で、毎月30万円はきつい。 ディレクターや記者を一人雇えるではないか。


諦めた。


布袋さんには、「ありがとうございます。今回は諦めます。いつか番組が成長し、堂々と布袋さんの曲が使えるように頑張ります。その時、よろしくお願いします」と伝えた。


いったい誰のためのJASRACなのか? JASRACについてのコラムを読みながら、当時のことを思い出してしまった。

ジャスティスで、フェアではないのは確かだ。


一方で、筆者の小田嶋隆氏自身も、ジャスティスでフェアな人ではない。 長年、根拠なく、誤情報をもとに上杉隆の誹謗を続けている。 人を介して「ぜひお会いしましょう。そして話しましょう」と言い続けているのに、「いまは時期ではない」と逃げ続けている。


しかし、私はそうしたことで文章を判断しない。 あいつは嫌いだから、あいつの文章や発言はダメだとする、偏狭な日本の言論界では稀有な存在だろう。

世の中にとっていい文章やいい論考は、個人の好き嫌いとは無関係に広められるべきだ。

よって、単なる嫉妬で上杉隆を批判している小田嶋氏の論考を、今回ここに紹介したい。 ぜひ、読んでほしい。


                                (撮影・長野智子)

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