平成エリートへのれいわ一揆~既得権との闘い

未明より、渋谷健司NOBORDER代表と、ボリス・ジョンソン英首相のスピンキャンペーンについてやりとりが続いています。眠気が吹っ飛ぶほど面白い。


今回のBrexitキャンペーンでの陰の主役はスピンドクターではないかということで一致し、そのうえで、首相のスピンドクター、ドミニク・カミングスについて意見交換をしている最中です。


https://en.wikipedia.org/wiki/Dominic_Cummings


英首相のスピンドクターといえば、ブレア首相時代のアラステア・キャンベルがあまりに有名ですが、カミングスのスピンコントロールはさらに磨きがかかっているようです。


「ドミニク・カミングスのBrexitキャンペーンは、それを描いた舞台裏のドラマによると、シンプルなメッセージを繰り返し、その裏でデータで反応を見ながら修正していくというものです」(渋谷NOBORDER代表)


キャンベルよりも洗練されているというのは、アルゴリズムを駆使して、徹底的なデータ主義であるというところでしょうか。さらに「今まで投票したことのない不満層へのアプローチを徹底した」(同上)という手法も見過ごせません。


カミングスは、Brexitについて、

"Insurgency against the establishment"(Cummings) 「エスタブリッシュメントへの反乱」

と答えたそうです。


まさしく以前の考察での正解◎二重丸をもらった気分です。 https://www.uesugitakashi.com/post/kanjicho


トランプ現象では、仮想敵を「ディープステイト」あるいは「MSM(メインストリームメディア)」として対立軸を設定しています。それで私も2016年から「ディープステイト」を使ってみているのですが、日本では狭義のスピノザ定義になるか、陰謀論と捉えられがちで広がることはありませんでした(笑)。


一方、カミングスの英国では「エスタブリッシュメント」なんですね。じつは、これも使用検討をしていましたが、日本では洗練されて良い意味の方に使われているのでボツにしました。


そこで、ヴィクトル―・ユゴーの『レ・ミゼラブル』のイメージを保ちながら、代替案として「アンシャンレジーム」を持ち出してきたのですが、これも市民権を得るのは難しいようです。


上記のカミングスのスピン戦略を聞いていると、単に「反エリート」あるいは「既得権エリート」「平成エリート」(ともに造語)でいいのではないかと思っています。


"It's not about right vs. left, but it's about old vs. new." 「(ブレキジットは)もはや右対左のようなイデオロギー対決ではない。守旧勢力と新興勢力の闘いだ」


これはカミングスのスピン・リサーチャーのことばだそうです。日本でいえば、れいわの山本太郎代表とN国党の立花孝志党首が上記のような言葉遣いを駆使していますね。https://www.uesugitakashi.com/post/deepstate


とくに立花さんの時代を読む感性は鋭い。なにしろ彼の言葉は…

「NHKをぶっ壊す!」 「れいわの百姓一揆」


ですからね。


キャンペーンとしてはトランプとボリスのいいとこ取りになっているし、スピンコントロールの専門家からみれば、スティーブ・バノンとドミニク・カミングスの合わせ技ともいえて、最強です。


よって、ちょうどいくつかのメディアから「N国党とは?」と問い合わせを受けているので、幹事長としては、少し泥臭く、立花風味を消すことなく「平成エリートへのれいわ一揆」と答えることに決めました。


「平成エリート」は「れいわ一揆」に対抗する造語。「平成=既得権」と結びつける作業はこれからになります。


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