【報告】㈱八ヶ岳高原テラス取締役を辞任しました。
2022年6月28日の株主総会において、㈱八ヶ岳高原テラスの取締役を辞任しました。https://8kt.co.jp/
新しい取締役には、三木義一顧問(弁護士/前青山学院大学学長)や石井咲梨顧問が就任し、地域に根差しながらも、それだけに留まらず、新しい時代を迎える日本全体の手本になるような、人間と自然の共生する会社つくりを目指していく予定です。
設立からちょうど2年。コロナ禍の難しい時期ではありましたが、ともに退任の決まった内藤狭代表取締役社長には、旅館宿泊業(ペンションホテル経営)のイロハのみならず、八ヶ岳の自然とともに生きる厳しさと素晴らしさを教えていただきました。人生の後半戦(54歳)の節目となる、素晴らしい実践の日々でした。感謝申し上げます。
振り返れば、地域や村や県との関係性、とりわけ、隣接する八ヶ岳中央農業実践大学校との再興を模索した挑戦と交流の数々は、新天地での夢を追う者としては、文字通り心躍る時の連続でした。
残念ながら、その間に、地域の実力者や金融機関の不義、大学校の不正ともいえる行為を目の当たりにすることもあり、衝突を起こしたこともありました(ジャーナリストの性分でしょう、どうしても見て見ぬ振りができないのです)。この種の不正の数々は、日本中どこの地域にもあるものですが、その事実を知ってしまった以上、座視できないのが性分なのです。
本当は、H.D.ソローの『森の生活』のような人生に憧れていました。しかし、思い通りにならないのが人生です。わが運命を呪わず、再び調査・取材の日々に身を任せ、真に健全な村となるよう活動を再開しようと思います。
思えば、清らかな八ヶ岳の自然と、宮崎ますみ顧問を筆頭とした健全な原村村民との癒しの時間こそが、わが人生の救いでした。攻撃を仕掛けてきたのは紛れもなく村の一部の利権者たちだったのですが、一方でまた、そのストレスから救ってくれたのも、紛れもなく原村の人々でした。
今後は、会社経営とは一線を画し、新しい経営陣の挑戦を、私なりの方法で応援する形になります。ランボーではありませんが、どこに行っても私は渦中に巻き込まれてしまうのです。
しかし、そんなことも気にならないほど八ヶ岳の自然は美しく、そこでの生活も実に素晴らしいものでした。みなさんも一度で良いので、足を運んでくださることを希望します。標高1200メートルの高地で、清涼な夏を体験してください。また、お会いしましょう。

春、雪解けの八ヶ岳の岩盤を貫き湧いた池沼に咲くのは水芭蕉
夏、漆黒の天空に横たふ乳白色の大河は今夜も静寂に語る
秋、ひぐらしの終の合唱に重なる山の端の黄金に紅がひとつふたつ
冬、透けた空に吐いた息の今朝に輝く細氷が散る