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安倍首相とビアリッツで再会♥内外記者会見。

ビアリッツ・サミットの全日程が終了しました。


日程の最後は、安倍首相による恒例の内外記者会見。またしても、上杉隆は指されませんでした(司会:長谷川榮一氏)。


2012年12月の政権発足からの首相会見、また各国でのサミット会見まで参加し、挙手し続けている唯一のジャーナリストは、相変わらず存在を無視されています。


本当のサミット会見ならば他のジャーナリストが司会者に促してくれます。しかし、日本政府専用の内外会見なのでそれも無理。変ですよね、フランスまで記者クラブ制度をもっていくのは…。


それにしても、自国の一ジャーナリストの質問から7年間も逃げ続けている首相とはいったいなんなのでしょうか、真剣に考えてしまいます。私ごときの質問に逃げ続けているリーダーが、諸外国の首脳たちと渡り合えることなどできるものなのだろうか、疑いの目を向けるのを通り越して、とても心配しています。


ロシアのプーチン大統領は、一年に一回ほど、質問が尽きるまで、10時間以上にわたるマラソン記者会見を実施しています。最後は記者の方もくたくたになります。


米国のトランプ大統領も、基本的に時間の許す限り、1時間以上にわたって会見を行っています。だからこそ、NNTはシンガポールで質問できたのです。


中国の習近平主席も同様です。長時間の記者会見を行います。日本も、せめて中国のレベルには追い付いてほしいものです。


実は、記者会見でのジャーナリストの質問が事実上1、2問になったのは安倍首相になってからです(記者クラブによる質問は通告があるので除外)。


10年前、2009年12月24日の初めての首相会見で、鳩山由紀夫首相(当時)は、200人ほどの質問者のすべての質問に答えました。3時間程度はかかったかと記憶しています。


また、鳩山総理ほか、民主党政権では基本的に全大臣が挙手したジャーナリストの質問には答えていました。とくに、鳩山首相は質問していないジャーナリストをみつけると、自ら「彼はまだ質問していなよね」と司会者に水を向けていたほどです。そこで厳しい質問を受けて、撃沈していたりもしましたが…(笑)。


また、海外ではこれだけ質問の当たらないジャーナリストがいると、「彼はずっと手を挙げているじゃないか?なぜ質問させないのか?」と必ず同業者の間から促す声が起きます。わたし上杉も、それで何度救われたことか。たとえば、キューバに行った際のラウル・カストロ大臣(当時)への質問も、キューバの記者が大臣に向かって「日本のジャーナリストが質問をしたいそうだ、質問させてあげてくれ」と頼んだから実現できたのです。


もはや日本の同業者には期待していません(嫌味でもなんでもなく)。日本の記者やジャーナリストはおとなしいし、あまり質問が得意ではないようです。ま、それでいいのではないでしょうか。もはや国際政治の舞台で、彼らの活躍する姿もみなくなりましたから。


しかし、政治家は違いますね。少なくとも世界のリーダーたる自負があるのならば、自国のジャーナリストの質問くらいは応えられないと……。安倍さん、かなりこの先、厳しいのではないでしょうか。


世界のジャーナリストからは、すでに日本の安倍首相にリーダーの資格があるかないのかを見抜かれています。仏紙も「トランプの言いなり」とこき下ろしていました。


安倍首相にはせめて、鳩山首相 Yukio Hatoyamaのレベルまで到達し、海外の首脳たちを見倣ってほしいと思います。


あすはサン・セバスチャンに向けて出発。約100年前にヘミングウェイが書いた『陽はまた昇る』の足跡を辿る、遅く短い「夏休み」を取ろうと思っています。


ⓒNOBORERNEWSTOKYO

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