top of page

上杉隆オフィシャルサイト

  • facebook
  • 上杉隆ツイッター
  • 上杉隆 Instagram

【再掲】立花孝志氏の「犯罪」(NHK党を辞めた真の理由)

更新日:2023年5月10日

 「いいか上杉、政治は勝ち負けではない。キミはなぁ、正義感を出しすぎる傾向がある。でもな、みんなが正義の中に生きているわけではない。追い込みすぎるな。逃げ道を作って許してやることも必要だぞ」


 いま、私は、故・鳩山邦夫元文部大臣から教えられたことを反芻している。


 幼稚園のときから自民党の創設者である祖父・鳩山一郎元首相の姿を追い、大蔵事務次官で外務大臣を歴任した秀才・鳩山威一郎を父を持ち、大学卒業後はすぐに田中角栄元首相の秘書となった鳩山邦夫代議士は、自他ともに認めるエリート保守政治家だった。


 しかし、鳩山さんはそんな自らのエリート風情を嫌っていた。あえてともいうべきずぼらな格好で、スーパーで10円引きの品物を見つけると「ほら上杉、こっちの方が安いぞ」と悦び、フランス料理店での会合を早々に抜けたらと思ったら赤ちょうちんの軒下に顔を出す。文部官僚には厳しいが、小学生には溶けるほど優しい。常に大衆の中に飛び込んでいき、弱き者の言葉に耳を傾け続けた。


 「負け組という言葉があるが、それはたまたまついていないだけということなんだ。いつかは自分にその番がやってくるかもしれない。おれとかキミとかは、いまはそれは恵まれている。だが、つねにそういう人生だけではないと肝に銘じなくてはならないぞ」


 秘書時代の自分は、わかっているようでわかっていなかった。鳩山さんの言っている意味を理解できているようで、理解できていなかった。しかし、あれから25年。当時の鳩山さんの年齢になって、ようやく見えてきた…。


 相対的な強者は、その力の使用にあたって、丁寧すぎるほど丁寧に行わなくてはならないということなのだろう。


 3月末でNHK党を辞めた。2019年夏、久しぶりに永田町に戻った私にとって、激動の1年半だった。改革マインドに溢れた素晴らしいNHK党の仲間たちと過ごした一年半は、私の人生の誇らしい一ページであった。


 では、なぜ私は辞めたのか。その理由は、党首である立花孝志さんの変化に、私自身の良心がついていけなくなった、という一言に尽きる。


 価値観の違いを認めるのがNHK党の良いところだった。しかし、いまやかつて党内にあった多様性の自由は失われていった。禅問答のようだが「価値観の相違を認める価値観を共有する」という愉しい雰囲気はすっかり消えてしまったのだ。


 率直に言って、最近の立花さんは、独善に陥っているのではないかと思う。他者を執拗までに攻撃することによって、自らの存在を辛うじて保っているのではないかと心配している。もちろん立花さんには及ばないが、私自身も小さいとはいえいくつかの組織のトップを経験してきた。その経験からしても、リーダーが孤独で苦しいことは百も承知している。


 ところが、立花さんの攻撃の矛先が、NHKなどの組織や公権力、あるいは公人などではなく、一般人にまで及びはじめて、私は強烈な居心地の悪さを感じるようになってきた。陰口は嫌いである。それに私は立花さんの率直さが好きである。いつものように、自らの意見を率直に本人伝えた。


 残念ながら、立花さんに私の危惧は伝わらなかった。代わりに、党務とは無関係の事柄での人格攻撃が私には待っていた。人間は誰しもが弱いのだ。痛いところを突かれると大抵、攻撃的になる。私も他人のことを言えた義理ではないが、立花さんの振る舞いは顕著にそれだった。


 ここに、役員会に提出した緊急動議の内容を明らかにする。NHK党のさらなる発展を期待するものとしては、いったん出直した方がいいと考えて、提議した。素晴らしい仲間たちへの、党改革のための、私からの最後のメッセージと受け取ってほしい、という気持ちで認めたものだ。


 公表するつもりはなかったが、当事者と弁護士の許可も取れたので、ここに明らかにする

(以下貼り付け)。




        

                      ※ 


 役員各位


【動議】 立花孝志氏の党首解任を要求します


本日の役員会、欠席します。以下の通り、おしらせします。


私の元に、先週(3月中旬)より立花党首の振る舞いに対する悲痛な手紙がいくつも送られてきています。その中で、「上杉隆が女性を騙して1100万円を横領した」という動画などの当該者からのメールについては、役員のみなさまにご確認していただくよう依頼を受けましたので、以下に送付します。


なお、予断を与えないため、固有名詞は伏せて、他はそのまま貼り付けます。

                  ※


【1通目】


上杉隆様

この度の件、大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません。

立花孝志党首がユーチューブで配信したあと、SNS上で嘘の情報(貸した金を返さないなど)が流れ始め私は怖くなってしまいました。


立花党首は影響力のある方です。

このままだと立花党首の発言のすべてが真実になってしまう。

立花党首が言ってないことも真実として独り歩きしてしまうと思いました。


立花党首について思うことは、公表してよいかどうか私にお尋ねいただきたかったです。

私が持ち込んだ資料を許可なく使用されるのはお控えいただきたかったです。

今からでも動画の削除をお願いしたいです。


以下の内容を立花党首にお送りしました。


先日はありがとうございました。

この度の件ですが

事実誤認でした。

全部取り消しをさせてください。

私の発言(電話や参議院会館で話したこと)や資料については一切使わないで下さい。

本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。

何卒よろしくお願い致します。


令和3年3月22日


【2通目】


この度は大変なご迷惑をかけ本当に申し訳ありません。

まさかユーチューブで公表されるとは思っておらず

こんな大ごとになってしまうとは想像できませんでした。


立花党首のご発言等には誇張されたものや嘘が含まれております。

認めていないのに勝手に資料を使用され困惑しております。


以下の内容を立花党首にお送りしました。


先日はありがとうございました。 

この度の件ですが

事実誤認でした。

全部取り消しをさせてください。

私の発言(電話や参議院会館で話したこと)や資料については一切使わないで下さい。

本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。

何卒よろしくお願い致します。


(2021年3月25日受信)


【3通目】


何度もすみません。

もうどうしたらいいかわかりません。

今の現状を考えるたび私の行いの愚かさをどう償えばいいか。。。

とてもつらいです。

考えてみます。


(2021年3月25日受信)

                    ※



仮にも、公人中の公人である政党の代表が、一般人を利用して、自らの政治的意図を達成しようしているとしたら、それは卑劣で恐ろしい振る舞いとしか言いようがありません。この女性は、手紙を出すにしても、立花氏から報復されるのではないかという恐怖で、何度も何度も逡巡し、精神的にも憔悴しきっています。


第三者の私事や自らとは無関係の経済活動に首を突っ込み、弱者たちをイジメ続けている人物が政党の党首でいることに、いま、私は大変な危機感を覚えています。

少なくとも1年以上ともに働き、立花氏の暴力性と傲慢を見抜けなかった私は、いま、自らの不明を強烈に恥じています。

ようやくここに至って、立花孝志氏は、公人に相応しくない人物だと気付くに至りました。


まずは、本日の記者会見で、謝罪と訂正を求めます。さらに、3月8日(金)の役員会にて提議した、学校法人森友学園との「結婚詐欺」「公金横領企図」等の件の説明と訂正と謝罪も重ねて求めます。


数々の虚偽発言で、一般人の人権を蹂躙し、一切の許可も取らずに動画等で脅すような真似を繰り返し、政治権力を暴力的に使用している立花氏は、公党の代表としても相応しくはありません。これより、立花氏の不正とハラスメントを告発します。


本日の役員会において、幹事長として、立花党首の辞任を求めます。また、政党として、当該民間人らへの謝罪、これまでの虚偽発言の数々の訂正、および党代表の解任を併せて動議するものとします。


役員のみなさまにおかれましては、これ以上無実の一般人の被害者を増やさないためにも、早急に対応されるようよろしくお願い申し上げます。



2021年3月26日 


NHK受信料を支払わない方法を教える党幹事長 上杉隆(辞表提出済)


                   ※


 多くの日本人がそうするように、本人には直接意見を伝えずに、動画やSNSで仲間を集めながら、人格攻撃をするようなやり方を私は採らない。よって、厳しい言葉のようだが、党首であり同志であった立花さんに、直接、このような動議をかけさせてもらった。


 ほんの少し前まで、立花さんは弱者に優しかった。そこには、かつての私のボスである鳩山邦夫さんに通じるものがった。2019年の夏、その純粋な正義感は利権構造に向かっていた。だが、いまは違うと思う。公党の代表という立場を濫用し、か弱き一般人たちを苦しめているように思えてならない。


 立花孝志は誰が何と言おうと素晴らしい政治家である。この日本において選挙革命を起こし、時代を変えた。その健全な方向性を取り戻し、かつてのような爽やかな改革の道に戻ってほしいと切に願う。



閲覧数:34,261回2件のコメント

Copyright © 2023 UESUGI TAKASHI

bottom of page