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まもなく社長交代


あと2週間で組織の最高責任者の座から離れます。実に10年ぶりです。我ながらよくやったと思います。


きっと目に見えないストレスがあったのでしょう。いきなり病が噴出し、身体が動かなくなっています。10年ぶりに長い休暇を取ろうと考えています。


個人的には、U3W、自由報道協会、NOBORDERという「株式会社」や「公益社団法人」の組織のトップという重責からの解放となります。トップの孤独、創業者の苦しみ、経営者の憂鬱(ⓒ藤田晋&見城徹)、やってみるとみないでは大違い。すべてのトップに尊敬の念を表します。


自分の人生を振り返れば…


20代は、ファミレスや居酒屋、ホテルや放送局、国会議員秘書など労働者および特別職の公務員として…

30代は、日本に稀少な完全フリーランス(ほとんど事務所所属)のジャーナリストとして…

40代は、上記3つの会社設立および経営の他に、VOICE OF FUKUSHIMAや日本ゴルフ改革会議などインキュベーターとして…


そして、50代…


僧侶としては、まだ道を歩み始めたばかり。修験を中心としたこれからの長く厳しい修行も、哲学としての原始仏教の研究も、ヴィパッサナー瞑想などのマインドフルネスの実践も、すべて初めての体験です。こどもの頃のように、新しい挑戦を愉しんでいます。


また、作家としても一冊でいいので作品を残したい。ノンフィクションでは約50冊の著書がありますが、小説は未知数どころか、デビューできるかどうかもわからないド素人です。確かに、岩波文庫などの古典は1000冊以上読破し、幼き頃より文学には親しんでいます。が、読むのと書くのは大違い。自らにプレッシャーをかけるため、改めて小説家宣言をいたします。


そして、もうひとつ。ライフワークでもある、ジャーナリズムとメディアの健全化を目指す最後の大仕事が始まります。これは、いつものように、手の内をみせない観点からここでは明らかにしません。


あと2週間で組織のトップから離れるということは、これまで余儀なくされてきた「忍耐」と「制限」と「我慢」と「沈黙」から解放されるということでもあります。10年ぶりの自由解放宣言、もはや遠慮するつもりはありません。ただし、得度した身であるゆえ、あくまで「戒律」を優先させ、仏陀の教えは守る中での自由な活動となります。


これからの10年、わたしにとっては、すべてがゼロからの挑戦になります。しかし、新しいことを始めるときの、あのなんとも表現しようのない喜びで満ち溢れ、わたしはいま、とても興奮しています。


日本国と日本社会と日本人と日本の未来にとって、少しでもプラスになれば、それだけがわたしの夢です。


まずは病を治します。みなさん、ありがとう。


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