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東京新聞の望月衣朔子記者についての質問に答える。

Q)上杉さん、質問なんですが、今、望月さんが頑張っておられますよねー。今世論的には、望月さんを無視するな!ということで、注目を集めていますが、これは改革の吉所にはならないんでしょうか。もう一つ、質問があって、これだけ望月さんが暴れているのに、他の記者クラブの面々は援護射撃しないんですかねー。

A)10年前の記者クラブ開放と決定的に違うのは、彼女は記者クラブメディア(東京新聞)所属の記者だということです。批判ではありません。よって、気を付けて少し丁寧に書きます。

 私の場合は、完全フリーで官邸に入りました。それゆえに、目指すところも違っていました。「ひとりで戦う」という選択ではなく、「仲間と共闘する」という方針を採りました。具体的には、実は、私は20年前(小渕政権)から官邸には入れましたが、ひとりだけで活動してもメディアシステムは変わらないという判断から、シンドラーや杉原千畝ではありませんが、海外メディア、雑誌、フリーなどの「同志たち」に次々と「パス」を作るように迫り、実際、そうやって開放させてきたのです。

 いま、望月さんの入っている官房長官会見も、その一部は、10年前にオープン化されたシステムで運営されています。もちろん、望月さんは素晴らしい記者です。しかし、それは日本においてであり、海外だったらきわめて平凡な普通の記者にすぎません。

 繰り返すように批判ではありません。なぜなら、わたしも同様ですが、海外のジャーナリストは、ほとんどすべての記者が、望月さんのような方ばかりなのです。日本の記者クラブの記者には皆無のタイプです。これは海外メディアの方にはなかなかわかってもらえない、哀しい日本のメディアの現実です。




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